Naomi Letter No.174(2023.11月)

Ciao a tutti!

あれよあれよと言う間に11月も終わり、あちこちでクリスマス装飾も施されて今年も1ヶ月しかないのだと意識しざるを得ない今日この頃です。

日本もイタリアも四季のある国ですが、年々それがわかりづらくなっているのと同時に一年があっという間に過ぎ去っていく様に思います

四季のバランスはそのまま作物にも影響を与えますね。今年のイタリアは全体的に非常に暑い時期が長かったので、ワイン生産者はブドウの収穫期を少し早めたりして調整していた様です。

11月と言うと毎年美味しい搾りたてオリーブオイル(ノヴェッロ)を楽しめる時期なのですが、今年この地域ではオリーブに大きなダメージを受けました。原因はハエです。オリーブミバエと言う、メスがオリーブの実の中に産卵し幼虫がオリーブの実だけを食べて成長するハエがいます。ハエの生存条件に好都合の気候の年には早めに対策を取らない限り、多大な被害を受けてしまうのです。

オリーブ専業農家や企業の様にきちんとした管理下にあるところは別として、オリーブ畑を所有していると言う一般家庭規模では、残念な事に気付いた時には既に手遅れだったりします。
同じウンブリア州内であっても、地域によったり標高によったりで全てが被害に遭う訳ではない様なのですが、我が家の親戚友人・ご近所さんなどは今年の収穫を諦めたという声を多く聴きました。

我が家は20本のオリーブの木を含む畑を知人に譲ってしまったので、庭に2本のアスコラーネ種と言う大きな実がなるオリーブの木のみがあるだけなのですが、それらも残念ながら被害を受けていました。

それでも諦めきれず、11月初旬に一つ一つ確認しながらこれは大丈夫そうだと言うものだけを、1週間ほどアク抜きのための水につけてみたのですが、その過程でいくつか試しに割って確認した結果、思い切って全てを処分しました。ハエの卵を食べたくないですから(涙)

この様な状態で、ただでさえ物価が高騰しているイタリアですが、オリーブオイルも益々上がる傾向です。ウォーキング仲間の一人でお向かいさんのナポリ出身マリアは、“これからは私たちも北イタリアの様にバターで料理する事を学ばなければだわ!”と言っていて、なるほどとお思いました。我が家の場合はこの状況を早々に察知した夫が、お気に入りのオリーブオイル生産者のところから昨年産のオリーブオイルを大量に購入してきたお陰で、今年のノヴェッロ(新オリーブオイル)ではありませんが心配する事なく使うことが出来ています。

そして、2年前に塩漬けにした我が家のオリーブがやっと食べごろになっている事に気がつきました。苛性ソーダなどを使わずに水と塩のみでのアクを抜き、その後ハーブやニンニクなどで漬けたものです。なかなか苦味が抜けずに家族からも不評だったものです。瓶を真空状態にしてあるのでそのまま納戸で寝かせていたのですが、食べられないならそろそろ処分しなければと試しに開けて味見をしたら・・“美味しい!”(笑)。またやる気を取り戻した私は、来年こそはきちんとハエ対策をしようと心に誓ったのでした。

11月に入って早々に私が車で事故を起こした事を発端に、長男トリノで救急病院で口を縫う大怪我、次男持病で要検査、事故を起こしていないもう一台の車が寿命を迎えて廃車(でも35万キロ以上走ってくれて役割全うです!)、夫が詐欺の被害・・等々これでもかと言う程嬉しくない事オンパレードの我が家ですが、こんな事ではへこたれていられません!

そう、高くジャンプする前には少ししゃがみ込まなければですからね。ちょうどジャンプ直前です!

周りにはコロナだったりインフルエンザだったり、体調を崩している人も多いです。皆さまも何卒ご自愛くださいませ。

Ciao alla prossima!
イタリアのアッシジから奈緒美でした!