Naomi Letter No.179(2024年5月)
Ciao a tutti!
日本ではGWも過ぎ、また日々の生活に戻られていますね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
4月中にイタリア人グループとの日本ツアーご報告をしたかったのですが、いまだに疲れを引きずっていてパソコンの前に座ると即効寝落ち状態です。
友人に『本来時差ボケを元に戻すには、旅した期間と同じだけ必要らしい』と言われたのですが、今回ほど辛いのは初めてです。
素敵でした!宮島 金沢では桜が満開 白川郷
イタリア人との『日本の桜を愛でよう14日間ツアー』は、それはそれは忙しく毎日歩け歩け!
私自身の平均睡眠時間は4時間弱と本当にハードでした。でも7人全員が『日本は本当に素晴らしい!
どこも清潔だし秩序もあるし人が親切だし食べ物も全て美味しい!また是非来たい!』
と言って羽田空港を旅立っていったので、私自身のミッションとしては大成功と言えるでしょう。
京都金閣寺は大人気! 広島の原爆ドーム 皇居:大都会のオアシス
完全燃焼し過ぎて、グループを見送った後両親と過ごした実家での一週間は、文字通り『滞在した』だけになってしまいました(苦笑)。それにしても、彼らのパワフルさには脱帽です。グループ隊長68歳、最年長71歳、最年少が53歳というグループとは思えないほど最後まで元気でした。一度もパスタを食べたいと言い出す人もおらず、あらゆる日本食を美味しいと言い、全員が一度は大浴場体験もして畳の部屋で布団という旅館体験にも感激していました。14日間体調を崩す人が出なかった事も素晴らしいの一言です。
3月中旬に桜開花予想が出ていたので、3月31日日本着の私たちの日程ではもう遅いかなと懸念していました。それが、3月中旬再び寒さが戻り桜の開花が遅れ、私たちが日本上陸後数日経ってからの開花宣言という状況になりました。
ツアー中に別のイタリア人グループと出くわす機会がよくあったのですが、『一週間前に出発した親戚は桜を見ずにイタリアに戻って残念がっている』という話をしていました。こればかりは運に任せるしかありませんが、私たちのグループは最強の運の持ち主たちだと思います。
前回お伝えしたとおり、日本ツアー第一日目の東京観光で、恵美子さんが山梨からわざわざ出てきて下さり、浅草での再会が実現しました! 恵美子さんは既に今回の隊長アルバとアッシジでお会いしていて面識があったので、アルバとも再会でした。アルバ宅には恵美子さんの絵が額に入って飾られているのです。
同時に私の母と妹、友人二人も予定を合わせて来てくれたので、私たちイタリア人グループ8人と総勢13名、大混雑の浅草寺でしたが一緒に参拝し昼食を共にする事が出来ました。今考えてもまるで夢のようです!
折角の富士山行きの日が生憎の悪天候に当たってしまったのは残念でしたが、能登地震の後で行くか行かないかと悩んだ挙句に訪れた金沢では桜満開にあたり、ライトアップされた金沢城公園や兼六園での桜を愛でる事ができたり、外国人観光客と海外在住10年以上の日本人の特権であるジャパンレイルパスを利用することで、新幹線をフル活用して広島・宮島・京都大阪奈良と短期間に遠距離移動をする事が出来ました。正確な日本の鉄道ならではですよね。
お屋敷や寺院などの観光の際に、靴を脱ぐ場所が多いのは慣れない外国人には困難のようでした。上がってはいけないところに靴で上がって注意されている外国人が周りに多くいましたよ(笑)。どこにいっても公衆トイレがあってほぼ綺麗な状態なのは、彼らが感心した事の一つです。
そうそう、女子トイレにある子供用男子便器を見て、『日本はトイレの中に足洗い場まであるのね~』と言われて吹き出しました。なるほど、知らなければそうも思える(笑)!
パスタやピッツァは一度も食べたがらなかったのですが、毎朝のコーヒー(エスプレッソやカプチーノ)は求められました。日本のホテルには湯沸かしポットが用意されているので、インスタントコーヒーを入れたりコンビニで缶コーヒーを買うことも可能でしたが、1日をスタートするには彼らにはエスプレッソやカプチーノが必須のようです。
残念ながら全てをこの場で語る事は無理ですが、私自身もイタリア人を案内することで改めて日本を知ることが出来たと思います。とは言え私自身も知らない場所も多く、私一人では今回のツアーは成功しませんでした。恵美子さんや私の家族・友人達がところどころで登場してくれた事、無償で案内役をしてくれたり真の『おもてなし』をしてくれたお陰です。
『ちゃんとイタリアに帰ってきてよ!そうでなければ迎えに来るからね!あ、それもいいかも(笑)』と言いながら出発していったイタリア人グループ、『おかえり~、待ってたよ!』と言ってくれる友人達。もちろん家族も含めてなのですが、つくづく私は日本でもイタリアでも素敵な人たちに囲まれていて幸せだなぁと感じた次第です。
さて、話は変わって次男が5月6日で無事成人(18歳)となりました! まだまだ学生である間は自立というわけにはいきませんが、一応『子育て一段落』と思うとやはりホッとした思いです。
というご報告と共に、今回はここまでにします。
皆様お身体ご自愛くださいませ!
Ciao alla prossima!
イタリアのアッシジから奈緒美でした!