Naomi Letter No.161(2022年10月)

Ciao a tutti!
皆様いかがお過ごしですか?

今月最終日曜日の30日からは冬時間となるイタリアですが、すでに早朝ウォーキングには懐中電灯が必需品となっています。 朝晩は肌寒いものの、きれいな秋晴れの日には、青空に黄葉・紅葉し始めた木々の葉っぱの色が美しく映えていて、自然って本当に素晴らしいなぁと感じています。そして食欲も自然に出てくる季節ですね。(笑)

さて、先月号でお伝えしましたが、私たち夫婦と次男は今月4日、長男が暮らし始めているトリノまでの600kmの小旅行をしてきました。 10月4日が私たちの結婚記念日でもあり小旅行という言い方をしてみましたが、実際は長男の引っ越し荷物を届けつつ、部屋を借りているアパートの契約書へのサインをする事、そして長男に会いに行くというのが目的でした。

実は10月4日というのはカトリックのカレンダー上でアッシジの聖フランチェスコ(聖フランシスコ)の日です。 聖フランチェスコはイタリアの国の守護聖人でもあり、 かってキリスト教カトリックがイタリアの国教とされていた頃には10月4日はイタリア国民の祝日でした。前日10月3日はサン・フランチェスコが息を引き取った日、すなわち命日でもあり、そのためこの前後はアッシジのゆかりの場所では宗教的な行事が行われます。

未だコロナ感染者は多いとされていますが、ほぼ通常通りの生活に戻っている今年のこの聖フランチェスコの日に、特別に聖フランチェスコ大聖堂地下のお墓でキャンドル点火をマッタレッラ大統領が施行されるということになりました。

前日3日に私が私用でアッシジ旧市街を訪れると、町中はイタリアの三色国旗が飾られて、ありとあらゆるマンホールには異変物が仕掛けられないようチェック済みの印がつけられたり、テレビ局のクルーや警備にあたる警察官たちが観光客、巡礼客に加わってかなりの賑わいとなっていました。そんな状況を横目に, 私たちは大統領よりも長男ということで(笑)一路北を目指した次第です。

聖フランチェスコ大聖堂          聖フランチェスコ大聖堂前にて   トリコロールイタリア国旗がたなびく
                                         アッシジ旧市街の一角

たまたま長男はこの日の講義が16時までだったので、私たちものんびりムードで行きましたが、しかしやはり遠い・・

確かに、慣れない街での生活に加え、大学の講義が曜日によってまちまち。今まで用意されていた食事は自分で作る以外になく、学生証が出るまで学食を使うこともできないので中途半端な時間帯の時には家からパニーノを用意して持参。 日本みたいにコンビニでもあれば時には助かるのでしょうけど、と言って外食する余裕はないし・・。 長男の講義は月曜日が休みなので、近場だったら土曜日から3日間帰宅も可能だったのにトリノからだと旅費も時間もかかりすぎ・・という現実に直面したようです。必ず一度は通る道だという事を私自身の経験からも想像はしていたものの、あまりにも早くてびっくりしました。でも、こういう本音を直接聞けたことは、片道600kmかけて会いにきた甲斐がありました。割と平気なものだと思っていたので意外な面にも気づくことができてよかったです。夫も散々厳しい事を言って送り出した身でありながら、長男の今の気持ちを聞いてどうやら親心が出たらしく、早速私たちが滞在中に今月末から来月1日にかけての連休時に一度帰宅できるようにと、バスと電車のチケットを予約しました。今のうちにクリスマス休暇分も手配したので『これで確実に帰れる!』と思うだけでも少し元気が出たようです。逆に思えば、帰りたいと思ってもらえる”ホーム”でよかったともおもいます。

少しずつ友達も増えて大学生活にも慣れ、リズムが掴めるようになってくるとそのうち『今回は帰らない、やることあるから』なんて言われるようになるのかもしれませんね。

私たちの滞在は1泊だけだったのですが、翌日5日はタイミング良く長男の授業は午後14時半からだったので、それまで一緒に過ごして大学に長男を送り届けて私たちはトリノを後にしました。

父子3人トリノのサッカーチーム、ユーヴェントスのファンなので、午前中どこに行ったかというとユーヴェントススタジアム! トリノの中心地や観光地を回ることないく、それでも目的達成として帰路につきました。

その夜19時に講義を終えた長男は、一旦アパートに荷物を置きに行きその後ユーヴェントスの試合を観戦しに行ったそうです。そういうメリットも遠いトリノの地での生活にエッセンスとなるかなと。私たちは翌6日に仕事だった夫のスケジュールで一泊旅行だったわけですが、帰途に電話が入りその仕事がキャンセルに!『だったらもう1泊して自分も試合観戦できたのにー』と悔しそうな次男でした。

最近の電話では学生証も手にして学食利用もできるようになり、少しずつリズムも掴めてつつあるようです。こうやって息子が自立していく様子は嬉しいものの、今月末の帰宅が楽しみで仕方がない母でもあります(笑)。
また追って状況をご報告しますね。

皆様お身体をご自愛の上、美しい秋、芸術の秋、食欲の秋!を
何卒お元気でお過ごしくださいませ。

Ciao alla prosssima!
イタリアのアッシジから奈緒美でした!

長男の通うトリノのポリテクニコ大学   ユーヴェントススタジアム スタジアムの中-長男が試合前に席に向かう時撮影