Naomi Letter No.183(2024年9月)
Ciao a tutti!
今月初旬にはまだ最高気温40度という日があったのに、中旬には最低気温6度を観測するほど寒くなったりと、気温の変化がめまぐるしい中部イタリアです。
あの賑やかだった蝉の声もいつの間にか聞こえなくなりました。
秋分の日も過ぎて気付いたら2024年も残り3ヶ月ですね。
皆さま、いかがお過ごしですか?
イタリアの学校では新学年が始まりました。高校5年生(イタリアでは高校5年制)となった次男は昨年に引き続きスタートの3週間は企業体験期間となっていたので、実質9月末から高校通学が始まります。
今年度末にはいよいよ高校卒業国家試験。
さてさて、毎朝通学時のバタバタが最後の年には緩和してくれる事を願いつつ最後の高校生活を満喫して欲しいと思います。
左)トーディと言う丘の上にある街の市民劇場です。お誘いを受けて久々に観劇に行きました。
中)9月中旬のペルージャ近郊の朝焼け、長男ががトリノに発った14日の朝6時頃 気温は7度でした。
右)今年も豊作の花壇の紫蘇。ふりかけや胡麻油醤油漬け、紫蘇ジュースなどと消費キャンペーン絶賛実施中!
一方の長男も、大学の講義スタートに合わせてトリノに戻りました。
2年間借りていたアパートが、大家さんの都合により引越しをしなければならなくなり、一緒にシェアしていた仲間3人で新たなアパートでのスタートとなりました。大通り沿いだった以前のアパートと違って、中庭に面しているので環境的には良いようです。
イタリアの大学は医学部などを除いて基本的に3年間です。
日本と違って一斉に卒業シーズンが決まっているわけではなく、各教科の試験突破をした上に論文提出の状況を見て学生ごとに卒業時期が異なります。そして、大概は卒業後更に2年間の専門課程に進むことになります。
意気揚々と出発したのにすぐ弱気になり、この先大丈夫かと不安になった大学生活スタート当初から早2年。すっかり大学にも町にも馴染んで逞しいです。今後の進路も大学を決めた時と同じく本人次第なので、母はひたすら見守り応援隊でいるのみです。
愛猫ミルタは今月で、我が家に迷い込んできてから7年となりました。
最近朝のご飯頂戴コールの戦法が変わり、その頭の良さにつくづく感心してしまった私です。
今まではベッドの端っこで寝ている私を下からツンツンと猫パンチをしてきたり、思いっきり大ジャンプで体の上に飛び乗ってきていたのですが、いつの頃からかベッド横のサイドライトの金具に引っ掛けてある、小さな鈴のチャームを鳴らすと言う事を覚えました。目覚ましまであと30分とか言うときに起こされるので、多少身体に乗られたり猫パンチ程度では無視を通していた私も、鈴を鳴らされて慌てて飛び起きたので、どうやらこれはイケると思った様です。辛いやら感心するやら(笑)。
そんなこんなの9月でした。
日本もイタリアも世界中もなかなか平穏な状況と言えるようになりません。世界の平和や世界中の人々の幸せなどと、
今まで大きな事を願いすぎていたのではないかと思い始めました。先を妄想して不安がるよりも今この時を大切にすることの必要性。
自分自身と自分の身の回りの人々を尊重して大切にすること。
一人一人がそうできれば、世界中もきっと平和で幸せな世の中になるはず。
まずは今自分自身ができる事をしっかり行っていきたいと思います。
季節の変わり目につき、皆さまくれぐれもご自愛くださいませ。
Ciao alla prossima!
イタリア・アッシジから奈緒美でした。