Naomi Letter No197(2025年11月）

Ciao a tutti!

皆様、いかがお過ごしですか？

今このお便りを書いているこの時点で、既に11月も残り４日となっています。
11月前半はイタリア全国比較的暖かく晴れ続きでしたが、11月17日には北部で大雨から洪水を引き起こし、隣国スロベニアとの国境近くのゴリツィア県ヴェルサでは相当深刻な被害をもたらしました。
その地域の方々はどれほど恐ろしい思いをしたことかと思いますし、水が引いた後も元通りになるわけではないので本当に気の毒です。被災された方々に心からお悔やみ、お見舞いを申し上げます。

最近はしばらくぶりに降る雨による災害が多いので、長いこと雨が降らない事をありがたいと素直に喜んでもいられずに警戒してしまいます。ここアッシジも、ここ数日は雨の予報が続いています。先週末にはスバシオ山の山頂に雪が積もり、近郊でも標高の高い地は雪で一時閉鎖された道路がありました。一気に冬がやってきた感じです。

余談ですが、イタリアでは祝日がたとえ日曜日にあたっても、日本の様に月曜日が振替になることはありません。たまたまこの2日の日曜日に、アッシジでお店を営んでいる日本人のお友達を通して知り合ったイタリア人の自称『おばさんグループ』主催の誕生日パーティに参加要請を受けていました。

このグループのリーダー的な存在のカルラの誕生日を他のメンバーが祝うというものです。それを、私たち2人からインスピレーションを受けたと言って、日本をテーマに企画すると言われたのが1ヶ月半前。初めてこのグループと一緒に食事をした時に、カルラにはサプライズで企画するからと耳打ちされました。

当初は８人くらいで日本食を一緒に作ったり出来ないだろうかという相談でしたが、蓋を開けたらなんと20人になり、その人数で料理をするのは難しい・・と、企画変更となったそうです。テーマを日本に限定せずにアジアに広げ、食事は中華料理レストランからケータリングとなりました。それ以外は持っている着物類を持ち寄り、みんな化粧をして芸者擬きとなり、舞台監督役をおいてのミニお芝居ショータイム。

『あくまでもこれはコミカルなジョークだから二人とも気を悪くしないでね』とその化粧した顔で真面目に言われたのですが、みん真面目にリハーサルまでして、最初から最後まで天晴れ！という感じでした。
それに、その20人がパーティを出来るお宅ってどんなところなのかと思っていたら、それはそれは大豪邸で、プール付きのお庭からの景色も素晴らしい！それでいて、ご家族も寛容で協力的。こんな世界もあるのだなぁと溜息ものでした。私のお友達は浴衣を、私自身も訪問着と羽織を羽織って、まさかイタリアで盆踊りを踊ることになるとは思わなかったわねぇと、二人で楽しい体験をしたのでした。そのグループみんなの日本愛にも感謝です。

話は変わりますが、2月10日に長男が一人で日本へ出発します。
コロナ禍ギリギリに私と息子二人で1ヶ月半帰国して以来、息子たちは日本に帰れていなかったので６年ぶりです。大学の講義・試験のタイミングがあるので今しかない！と、先月大学卒業後に数日間帰省した際にチケットを購入しました。
それが、中国国際航空です。ありがたい価格の上、北京での乗り継ぎタイミングが良いと、よく利用している友人ファミリーにもお勧めしてもらったのですが、今ちょっと日本と中国の関係が怪しくなっていませんか？

中国側が日本行きの便を大幅削減しているというニュースを耳にしてドキドキしています。日本には1ヶ月滞在です。私の両親や妹の家をベースに、甥っ子（長男の従弟）の予定が許す限りは一緒に行動の予定ですが、折角なので思い切って色々な体験をしてほしいと思っています。

一方、次男は12月末まで今のスーパーの仕事の契約があるので同時期出発は無理でした。しかも次男は1ヶ月と言わずに3ヶ月は日本に滞在したいそうで、まずは資金稼ぎが必要です（汗）。今はスーパーでの仕事の他、ジムに行って日本語レッスンをして、オンラインでピアノも練習して・・。そして持病、潰瘍性大腸炎の治療に病院通いもあるのでなかなかハードな日々を送っています。私も引き続き毎朝5時起き生活です。

さて、2025年も残り1ヶ月！
今年中にやっておきたい事をしっかりやりこなせる様に、残り1ヶ月も駆け抜けます！

皆様も、とうぞ心身共に健康で師走を過ごせますように。
いつもお読みいただきありがとうございます！　
それではまた次回、2025年最後のイタリア便りにて。

CIao alla prossima!
イタリアのアッシジから奈緒美でした！