Naomi Letter No194(2025年8月)
Ciao a tutti!
皆さまいかがお過ごしですか?

収穫 今年は豊作です。
イタリアは朝晩の気温が下がり、1日の中で気温の差が激しかったり突如風向きが変わって雷雨になったりと天候が不安定になっています。この時期になると思い出すのが、かれこれ四半世紀ほど前、まだローマに暮らしていた頃、朝快晴で思いっきり洗濯物を干して家を出ると、夕方ごろに激変してスコールのような大雨に降られる、そんな経験をした事です。
夏の終わりを感じずにはいられません。
今年の8月は私にとって、かつてないほど用事が重なりとても忙しく、あっという間でした。それ故に充実した1ヶ月だったとも言えます。


教皇宮殿

所属しているコーラスグループの活動も、2回の遠征コンサートがありました。
毎年学校の一学年と同様であるため、10月から6月初旬までが活動期間で夏休み期間中はコーラスもお休みでした。

今年は初めて夏休み期間中に、それも地元ではなく遠征してのコンサートが2回もあったのです。バカンスに出かけるメンバーもいた為に、いつもよりも少ない人数ではありましたが、多くの方に聞いていただき、私たちコーラスメンバーもとても貴重で感動的な体験をする事ができました。
あくまでもアマチュアのグループではありますが、指導してくださるルイジ先生はじめメンバー全員が常にレベルアップを目指しているので、今後もどんどん益々楽しみです。
私の暮らすウンブリア州では、2025年度の学校始業は9月15日月曜日、終業は2026年6月9日と発表になりました。
イタリアは教科書の手配も個人でしなければなりません。取り扱う文具店や大型スーパーなどでは、注文していた教科書の引き取り窓口に列ができ始めています。
先日ニュースで耳にしたのですが、物価上昇が問題になっている中、学校の教科書代も値上がりしているそうです。
中学一年生に入学する学生が購入する教科書代の平均が約350ユーロ(日本円で約60000円)、高校一年生に入学する学生が購入する教科書代の平均は700ユーロ(日本円で約12万円)で2024年度よりも2.8%の上昇との事です。
実はイタリアでは使用済み教科書の売買も盛んです。私も最初の頃はあくまでも日本人感覚で、教科書が中古だなんて考えられず、息子たちに新しい教科書を購入していました。流石に学年が上になるにつれて教科書もより高額になってくると、我が家も中古希望で購入し、使い終わった後にまだきれいな教科書は売りに出したりして節約に努めたものです。
どこで購入するかも大事な点で、教科書価格が割引されている場所もあれば、スーパーなどでは教科書の購入価格によりショッピング時に使えるサービス券がもらえたり。日本とは大きく違うイタリアの教科書事情なのでした。
我が家はやっと、それらを“他人事“として聞き流せる立場となり、正直ホッとしている次第です。
とはいえ、未だこの先の進路がはっきりしない我が家の次男。先日新たに面接を受けて、もしかしたらとりあえず6ヶ月間の見習い計画で、来週ぐらいから働きに出るかもしれません。また追ってご報告します。
それでは今回はこの辺で。
日本はまだまだ残暑が厳しいとの事ですが、皆さまどうぞお身体ご自愛くださいませ。
Ciao alla prossima!
イタリアのアッシジから奈緒美でした。