Naomi Letter No192(2025年6月)

CIao a tutti!

皆さま、いかがお過ごしですか?
あっという間に2025年も折り返し地点ですね。

イタリアの小中高校は6月の1週目で学年末終業となり、その後卒業試験を控えた中学3年生と高校5年生以外は3ヶ月の夏休みに突入しました。
幼稚園は6月末まで、大学は試験のカリキュラムによります。

イタリアでは日本の様にケジメとなる『式』は無いし、通知表も終業日にもらえるわけではありません。通知表の成績次第では留年したり補習が待っている場合もある為、成績ギリギリの子達は夏休みに入っても最初は落ち着かなかったりします。

日本では義務教育期間に留年する事はまずあり得ませんが、イタリアはあるのです。そして、中学3年生も高校5年生も通知表でパス出来ていなければ、当然卒業試験を受ける事が出来ません。今回まさに、我が家の次男が高校5年生で卒業試験を迎える年代でした。

イタリアの高校卒業試験は全国一斉に行われる国家試験です。次男の通っていた高校は通知表がなかなか配布されず、母の私はドキドキしておりましたが、晴れて次男も成績はパスしてマトゥリタと呼ばれる高校卒業国家試験に挑みました。

今年イタリア全国でこの卒業試験に挑んだ学生は52万4415人だったそうです
6月18日と19日、2日間に及ぶ筆記と実務試験の後で個々に行われる口頭試験が最終試験です、
次男の口頭試験は23日の月曜日と早々に行われ、つい昨日結果が発表されました。
次男、お陰様で高校卒業出来ました!

高校5年生の通知表で終業が認められても、試験の結果によってはもう一度5年生を繰り返さなければならない可能性もあるし、たとえどんなに高校での成績が良い生徒でも、この卒業試験に合格しなければ学歴上中卒扱いとなるので、イタリアなかなかシビアです。次の進路は今の所未定なのですが、とりあえずは高校卒業できてほっとしました。因みに卒業式、ありません。なんか味気ないです。

さて、今年もアッシジと同じくスバシオ山の中腹にあるスペッロの街に、『聖体の祝日』のインフィオラータを見に行ってきました。

製作者達は徹夜で作業をするのですが、完成時を待って訪れると見物客で溢れるので、例年の若くam7時前には現地に到着。まだ作業中のところを見て周り、大混雑前に退散です。

14歳以下の作品部門もあるのですが、疲れ切って作品の横で寝落ちしている子供達の姿も目にしました。今年も力作が勢揃い!製作者の皆さん、本当にお疲れ様でした。

私のインスタでも紹介していますので、ご興味ある方は是非ご覧くださいね。

https://www.instagram.com/kiuchi703/reel/DLNHibvybBm

https://www.instagram.com/kiuchi703/reel/DLNcWS3v24O

https://www.instagram.com/kiuchi703/reel/DLNetI1N3Ed

https://www.instagram.com/kiuchi703/reel/DLNfvFLCS0I

https://www.instagram.com/kiuchi703/reel/DLNmHVShn-3

そうそう、前回お話しした『労働と市民権に関する国民投票』に関しては、実際に6月8日と9日に行われたものの投票率28%と、必要投票率50%を大幅に欠く結果であった為に無効となりました。よって、懸念していた外国人が国籍取得の為に必要な合法的居住年数短縮も却下され、10年という現状が維持されます。

この夏はここ数年に増して尚猛暑と言われているイタリアで、ここアッシジも40度近くまで上がる日もあり、ミルタも気付くと床でひっくりがえっています。

日本も梅雨明けが早まっている様ですね。
皆さま、くれぐれも体調管理に気をつけてお過ごしください!

今回もお読みいただき、ありがとうございました。それではまた

Ciao alla prossima!

イタリアのアッシジから奈緒美でした!