Naomi Letter No196(2025年10月)

Ciao a tutti!

ある日の夕焼け

皆さまいかがお過ごしですか?

このイタリア便りを書いているのは2025年10月26日日曜日です。
今日からこちらは冬時間になりました。今ではスマホもPCも自動で時間が変わるのでほぼトラブルはありませんが、昔はこの切り替わりの日に友人らと会う約束をしたりすると、必ず時間を間違える人が必ず一人はいたものです(笑)。

今朝、幾つかのアナログ時計の針を1時間遅らせて、いつもより明るい空の下ウォーキングに出発しました。朝明るくなるのが早い分、夕方暗くなるのが早まります。これから冬至に向かってどんどん日が短くなっていきますね。

前回お話ししました通り、10月の我が家の一大イベントは長男の大学卒業セレモニーでした。日本とはかなり状況が違い、全員一斉に卒業を迎えるわけではない上、数人ずつを何回かに分けたりもするので、長男の出番が0時半からのセレモニーだと知らされたのはかなり日にちが近づいてから。

600km弱の距離なので私自身も前日からヘルパーの休みを頂き、次男も休暇申請を出して前日9日の午前中にはトリノへ向けて出発しました。
卒業セレモニーに欠かせないものは月桂樹の冠です。私は予め地元の花屋さんに注文しておき、こちらから用意していきました。

記念撮影

今まで注視した事がなかったのですが、一言で月桂樹の冠と言っても、デザインや形は花屋さんの腕とセンスに任されます。女子に比べて男子用の冠はシンプルなのですが、赤い実とてんとう虫の飾りを含めてもらうようにと、先輩ママさんからアドバイスをもらったのでその様に注文。合わせてブーケもお願いしました。

卒業論文の製本化は長男が大学近所でしており、前回の帰省最終日に購入したスーツのズボンの裾縫いも忘れずにお願いしたとの事。集まってくれる仲間との簡単な食事会をどこでするかもギリギリに決まり、その際に渡す記念品(ボンボニエレ)は私が夜なべをして準備。とにかく直前は本当にバタバタ状態でした。

夜なべして用意したボンボニエレ

卒業セレモニーでは、学長がたまたま日本に主張中で不在だった為にビデオ挨拶があり、その後学位評議員長の話、そして卒業生一人一人への卒業証書授与という流れでした。息子の名前が呼ばれて卒業証書を受け取る姿、さすがに感動しました。本当によく頑張ったと思います。セレモニーの後は集まってくれた仲間たちとの昼食会の会場へ。この為に600kmの距離を地元から駆けつけてくれた5人の仲間も含めて、貸切状態のお店でゆったり談笑しながら食事をしました。

地元仲間の中の2人が翌週月曜日にペルージャ大学での卒業セレモニーを控えていた為、長男も私たちと一緒にセレモニー同日の夕方にはトリノを後にしてアッシジに帰ってきました。そして、仲間のセレモニーに出る目的を果たすと、修士課程の講義があるので早々とまたトリノに戻っていきました。

さて、一方の次男ですが、9月の頭からずっと朝5時起きでスーパーの仕事に行っております。今月中旬には晴れて初任給を受け取りました!夫の誕生日が22日だったのですが、その際には次男が初任給から父親へのプレゼントを用意くれました。感激です。
今の仕事は夢に向かっての資金調達の為でもあるのですが、スーパーの野菜・果物売り場担当なので野菜や果物の名前・種類に詳しくもなり、何事も学びになるのだという事を改めて感じさせられています。
私も次男に合わせて5時目覚ましの毎日は正直辛いのですが、引き続き頑張ります。

こちらも木々の紅葉(イタリアは主に黄葉ですが)が進み、秋の景色が広がっています。
日本の紅葉も美しい事でしょうね。

それでは今回はこの辺で。

皆様どうぞ、お身体ご自愛くださいませ。

Ciao alla prossima!

イタリアのアッシジから奈緒美でした。