Naomi Letter No.186 2024年12月
Ciao a tutti!
冬至もすぎて2024年も年の瀬を迎えております。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
私の方は、12月に入ってから長男の暮らすトリノに家族3人2泊で出かけたり、
先月下旬から20日間の日程でイタリア滞在中だったお知り合いご夫妻と共に
トスカーナ州のアレッツォまでピエロ・デッラ・フランチェスカの壁画を観に
行ったり、所属しているコーラスグループでのクリスマスコンサートがあったり
と予定が盛り沢山で、あれよあれよという間にクリスマスを迎えました。
一昨年、長男がトリノのポリテクニコ工業大学生となった当初は、頻繁に
トリノを訪れたいと思っていたものの、600km近く離れている上に鉄道が大変
不便な地に暮らす我が家からは、早朝5時25分発でペルージャからトリノまで
唯一乗り換えなしの直行電車があるのみで、それでも所要5時間です。
なかなか実現出来ずにあっという間に長男も3年生となってしまいました。
イタリアの大学システムは一般的に、第一サイクルが3年間です。
全ての試験をパスして論文提出すると、卒業となり学位修得となります。
但し、法的に大学卒業とみなされる為にはその後更に2年間の専門課程を経て、
専門職学位を修得する必要があります。
試験のペースや論文提出の時期によるので日本の様に一斉に卒業式を迎えるわけ
ではありません。その為何月になるかはまだわかりませんが、今のところ順調に
試験をこなしている長男は、恐らく今年度が第一サイクル卒業の年となる予定
です。
実は今回、兼ねてから次男が希望していたトリノを本拠地とするサッカーチーム
『ユーヴェントゥス』の試合観戦も目的で、ホームでの試合に合う日程で調整を
したのでした。
ユーヴェントゥスvsボローニャ トリノのシンボル アレッツォの
の試合 ラ・モーレの塔 聖フランチェスコ教会内
長男はアルバイトでユーヴェントゥスのスタジアムスタッフをしています。
私たちが観戦者となっている間、長男はスタジアム内で仕事をしていました。
私自身はサッカーに興味はないと言いつつも、やはりサッカー場内の熱気は
すごいもので、寒かったし試合も2対2の引き分けではありましたが、
思いっきり楽しむ事ができました。
2泊とはいえ、初日はトリノに到着したのがすでに20時半をすぎており、
長男の暮らすアパートを訪れたりサッカー観戦していたらトリノの街中を
ゆっくり回る時間まで取る事ができず・・ やはりまた計画しなければですね。
その長男もクリスマスバカンスには帰省し、クリスマスは家族揃って過ごしました。
イタリアの諺では『クリスマスは家族と、イースターは好きな人と』と言われます。
現在も国民の約70%がキリスト教カトリック信者であるイタリアでは、
クリスマスは宗教上最も神聖な日なのですね。
我が家は信者ではないので教会に行くこともありませんが、今年も家族で過ごせる
ことに感謝しました。
念願だったエジプト博物館 クリスマスイブ用お寿司とクリスマス用餃子
例年の如くお向かいのマリアファミリーと一緒で、それぞれクリスマスには子供達が
揃っていましたが、大晦日の日は子供たちそれぞれ既に仲間と計画をしており
二夫婦のみでの年越しとなりそうです
日本では能登の大地震から始まった2024年でした。イタリアでも各地で大洪水で
被害があったり物騒な事件が後を立たず、世界では戦争が終わるどころか
実質第三次世界大戦だと言われる事態で、人々が平和を願えば願うほど遠ざかると
思わざるを得ない状況です。
私自身はイタリア人仲間を率いての日本ツアーが実現したり、イタリアにいらした
恵美子さんとプチバカンスを楽しめたり、1年間病気もなくヘルパーにも通えたりと
有難い経験が沢山ありました。
どんな状況であろうと時は確実に過ぎていきます。であるならば、出来るだけ良い
ニュースや楽しい事嬉しい事に目を向けて過ごしたい。
自分自身が平穏である事が家族の平穏に繋がり、そしてそれが広がっていつかは
世の中の平穏に繋がっていくのではないかと思います。
皆さま、今年一年もこのイタリア便りをお読みいただきありがとうございました。
HPの移行もあり大変な中でも、掲載を続けてくださる恵美子さんに心から
感謝致します。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
また来年も引き続きよろしくお願い致します。
Ciao alla prossima!
イタリア・アッシジから奈緒美でした。