Naomi Letter No.166 (2023年3月)

Ciao a tutti!
皆様いかがお過ごしでしょうか?
いつもご覧いただきありがとうございます!

三月は去る!と言われる3月、やはりあっという間でしたね。
ご卒業、ご退職、さまざまな節目を迎えられた皆様、おめでとうございます。
コロナ禍で各儀式も中止されてきたこの数年間でしたが、やっと出席形式での卒業式などができたという方が多いのではないでしょうか。
また、新年度から新たなスタートとなる皆様にも心からお祝い申し上げます。
多くの可能性に希望を抱き、確信に向かって進んでいけますように。

日本の桜の開花のニュースをいろいろなところから耳にします。
その度に多くのイタリア人の知り合いから憧れや感嘆の声をかけられるので、よりノスタルジックになっている今日この頃です。

こちらも一気に花々が開花して咲き誇り、本当に美しく良い季節になってきました。
そして本日3月26日からは夏時間です。
夜中の2時が3時にジャンプしました。
日本に一時間追いつく感じなので時差は7時間です。
10月の最終日曜日まで続きます。

かつては家中の時計の針を1時間手で進める作業を必要としましたが、現在ではほとんどがデジタルなので自動的に朝起きたら調整されています。

ある意味便利ではありますが、時々以前のちょっと”不便”(あえて表現するならばですが)な世の中が恋しくなるのは私だけでしょうか。

勿論、私たちは前に進む必要があるのですが、あまりにもテクノロジーの面ばかりが先に先に走りすぎ、そこでコロナ禍の様に躓く期間を経験すると、テクノロジーと人間らしさのバランスを崩し不親切な世の中になっていると気づき、ふと足が地面にちゃんとついていない様なそんな思いになることが多くなりました。

例えば何かトラブルがあってカスタマーサービスに電話をすると、大概自動音声ガイダンスが流れて質問に該当するボタンを押して先に進む・・それで解決しないと”人間の同僚をを呼びますか?”となってやっと担当者と話ができるとか。何をするにも”専用アプリからお手続きください”とか。最近それが原因でストレスになることがいくつかあったので、つい夏時間に移行した話からこんな話になってしまいました。

イタリアは4月が新年度ではありませんが、今年もキリスト復活祭が4月初旬の9日に当たりますのでそのあたりが復活祭休暇となります。アッシジのホテルはどこも予約でいっぱいの様ですよ。活気があるのは嬉しいことですね。

トリノで大学生活を送っている長男も、講義が休みになるので帰省します。我が家はカトリックではありませんし、近くに親戚がいるわけでもなく特別に復活祭がどうという事もないのですが、久々に家族が揃うのはやはり楽しみです。

それでは皆様、
まだまだ気候が安定しない時期ですので体調管理には十分気を配られながら、
美しい春を愛でて日々穏やかに笑顔でお過ごしになれます様に。
また次回のイタリア便りにてお会いしましょう!

Ciao alla prossima!
イタリアアッシジより奈緒美でした!