奈緒美のイタリア便り
Ｎｏ151
(２０21年12月）
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Ciao a tutti!
2021年も残り僅かになってしまいました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか？
今年の年末は平穏に攻めてコロナの話題からは遠ざかっていたいと思っていたのですが、
残念ながら最後の最後まで縁の切れない2021年でした。
次男が保健所から2回目の濃厚接種者認定を受けまして、今回はクラスメイトだったので即学級閉鎖となりました。指定された日に指定されたドライブスルー検査場でのPCR検査を受けた結果（何と当日PCR検査の為の車の渋滞が1キロ半くらいありました！）、残りの生徒は全員陰性とわかり学校に復帰出来たのがクリスマス休暇前のラスト２日！ところが次男が復帰した当日に、今度は長男が1時間早く学校から帰宅。理由は具合が悪くなり早退した二人のクラスメイトが念の為に簡易テストを受けたところ、一人が陽性だったと言う事でした。よって、即効濃厚接触者として部屋内隔離となったのでした（涙）。
イタリアでもこの年末に来て感染者が一気に増えてきたようです。それに伴い濃厚接触者も爆増して保健所が逼迫しているらしく、長男のケースでは保健所からの公式の指示書が届かず仕舞い。
なのでクリスマスイブの食事は長男は部屋に隔離状態のままでした。
近所に親戚がいるわけでもなくカトリック信者でもない我が家の様に、元々家族で過ごす予定ならそれ程のダメージもありませんが（とはいえ気の毒なのは長男）、親戚一同との夕食やクリスマスミサの予定だった一般的なイタリア人ファミリーは、どう対応するべきなのかに困った様子で保護者チャット内が炎上していました。
生憎この濃厚接触者爆増に伴い、クリスマス直前に保健所の対応するルールも変わったそうで、まだ次男のケースの時には即陽性者が出た時点から48時間遡った間に接触した人達が濃厚接触者としてPCR検査を受けたのですが、新たなルールではPCR検査を保健所からの要請では行わず、14日間自宅内での部屋隔離をすれば症状がない場合はその後隔離解除をして良いと言う事らしいです.
その通達には流石に怒り殺到！
それは、全く無症状で感染している可能性がほぼないと思う人たちにも14日間閉じこもっていろと言う事です。クラスメイトの中には既に自費で簡易テストを受けて、陰性と出ている人が多くいて、その通達には同意できないという当然ながら反発の声が上がり、保護者の代表が学校長と連絡を取って学校長から改めて地域の保健所のコロナ担当と話をする事で、つい先ほど”陽性となったクラスメイトと最後に接触してから、ワクチン接種済みの生徒は７日経ってから、未接種者は10日以上経ってからの簡易テストで陰性と出れば隔離を解除”できることになったと連絡が回ってきたところです。
長男もクリスマスの日に自費で簡易テストを受けてきて陰性になっているし、何の症状も無いので外出はさせないものの部屋隔離はすでに解き、クリスマス当日は家族揃って食卓を囲みました。
がしかし、解放されたら映画を見に行きたい！と言っていた長男。
今、一緒にいつも行動していた仲間達がことごとく感染してしまっているらしいのです（涙）。こうなると願うのは、万が一感染しても重症化しない事ですね。
ちなみにイタリアでは12月24日に、首相による新たな緊急政令が出されました。
2022年3月31日までを緊急事態と延長するそうで、2022年1月31日にまでは屋外であっても人が集まるようなイベント・コンサート等の企画を禁止。また、飲食店内での飲食はスーパーグリーンパス（2回以上のワクチン接種者と治癒者のみに発行）所持者に限ることや、美術館・展覧会・文化施設やテーマパーク、スポーツ観戦などにも2022年1月10日から緊急事態期間中はスーパーグリーンパス所持者のみとする事、マスクに関してもFFP２という立体型のマスクを着用する事などが定められています。しかも、2月以降はグリーンパスはワクチン接種から半年しか有効と見做されないらしいです。そんな現状です。
とは言え希望は捨てず、2022年は間違いなく明るい話題が増えていく年になると、根拠はと聞かれると困りますが（笑）確信しています.
こんな混沌とした中を毎日生きているだけで素晴らしい！
こうして2021年も年末を迎えることができてありがたい！
そんな気持ちで2022年、思いっきりジャンプしていきましょう。
今年も1年間お付き合い頂きまして、ホームページ管理人の恵美子さんと読者の皆さまに
心から感謝致します。通し番号151号って、それだけ続けて来られた事は奇跡としか思えませんし、全て恵美子さんのお陰です！
皆様の年末年始が平穏でありますように。
本当に本当に今年もありがとうございました！
どうぞ、良いお年をお迎え下さいませ。
来る2022年も、引き続きよろしくお願い申し上げます。
Buon anno a tutti!
イタリアアッシジから奈緒美でした。