奈緒美のイタリア便り

No149
(2021年10月)
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Ciao a tutti!
皆さま、いかがお過ごしですか?
一日が、一週間が、そして1ヶ月が益々早く感じられる今日この頃です。
 先月のイタリア便りで、今年も残り4か月少々と書き間違えていた事に気が付きました。この場をお借りして訂正させて頂きます。既に残すところ2ヶ月少々です(汗)。
 朝の朝活ウォーキング。
週末は距離延長バージョンにして、歩いている田舎道と並行しているバイパス沿いのドライブインに、裏から侵入してコーヒーストップ!というのが何よりの楽しみとなっているのですが、
今朝寄ったら早くもクリスマスのパンドーロとパネットーネが並んでいるのが目に入りました!
 昨年の今頃はイタリアの感染者数が激増の傾向にあり、ご近所さんやお友達にもコロナ感染者が出て警告がなっていました。そして11月1日、イタリアは祝日なのですがその休みを境に高校生はオンライン授業に切り替わったのでした。
今年度、学校開始から1ヶ月。
コロナでの学校の対応ガイドラインが緩和された事もありますが、マンモス高である次男の高校でも今のところは一クラスも学級閉鎖的な処置は取らずに済んでいるそうです。
長男の通う高校は、小学校・中学校部もある上に寮までついているのでやはり相当の人数です。そこの総務長であるウォーキング仲間のアルバによると、始まってすぐに感染報告により急遽学生を早退させて検査をさせる対応をしたクラスはあったものの、いずれも検査結果で他の人への感染は見られなかった為に即通常授業に戻したとのことでした。
現在のガイドラインは、感染報告があった後そのクラス全員がPCR検査を受けて、3人以上の陽性反応が出たら学級閉鎖、そうでなければ通常通りということです。
ただ、ここ最近の激しい温暖の差により、風邪の症状を訴える人が増えています。
検査をするまでコロナかどうかの判断は不可能な為、スーパーでも売り出した簡易検査セットを常備している家も出てきましたが、最近は各地で売り切れ続出とか。 
さて、既に何をするにもグリーンパス必須への道に向かっているという話を先月致しました。 
ペルージャで毎年期間限定で開かれていた遊園地バラッコー二。昨年は直前で開催中止が決定しましたが、今年10月9日、2年ぶりにオープンとなりました。それはそれは若者たち大喜び!
がしかし、屋外なのにも関わらず入園にはグリーンパス所持が条件となりました。
それがわかった途端に「やっぱりワクチン打つ!」と次男。
今なお未接種者である私と次男なのですが、学校が始まり風邪が流行り出したクラスの中を見渡すと、ワクチン接種者のクラスメイトばかりがなぜか風邪をひいている!とか次男の見解を急に言い出して、自分はまだ様子を見るよと言っていたのですが、期間限定遊園地に行きたい為についに決断とは(苦笑)。
とは言え、正直オープンが間近に迫った時期となっては、慌ててワクチン接種してもグリーンパスは出るのか?となり、結局PCR検査陰性証明を取ることでグリーンパス所持者となり仲間達に合流したのでした。
問題は、こちらの遊園地って夕方から始まって夜中までなのです。
その日の送りは別の仲間のパパさんが担当してくれたので、私は迎え担当となりました。その夜は本当に寒かったので、私は待ち合わせ場所についても一歩も車から出なかったのですが、アトラクションがまだまだフル回転で、音楽に乗り物の音にキャーキャーという悲鳴に、そこにサイレン鳴らしたパトカーとそれはそれは賑やかでした。
エンジン止めて車の中で待っているだけで全身に寒さが伝わってくるのに、若者たちの元気なこと(笑)。こういう時にマスクは防寒で助かるかも?通り過ぎる子達ほとんどしていませんでしたけど。やっと車に戻ってきた次男とお仲間は、存分に楽しめたようで興奮冷めきらない様子・・
コロナは何処に?と思ったり、グリーンパス必須って意味あるのか?と思ったり、グリーンパスあっても感染リスク0ではないのでしょ?と訝ったり、結局車に来たのがシンデレラ時間で寒くて眠い中の運転手ってねぇ〜など、まぁ巡る考えは色々あるのですが、それでも長いロックダウンを体験して今また仲間達とこうして楽しい時間を共有できるという事には、やっぱりいいなぁこういう活気!と心底嬉しいと思えた夜でした。 
ところで、実は今その次男は保健所からの通達により自宅での隔離検疫期間を過ごしております(泣)。その楽しい週末を過ごして週明け最初のサッカーの練習にて濃厚接触者となりました。
チームメイトの一人が、その日の練習後に38.5度の熱を出して検査を受けたら陽性だったという経緯です。実は次男もその日の夜はくしゃみを連発!鼻水など発熱はなかったものの、風邪の症状が出始めました。練習後寒かったしな、なんて思っていたのですがまさか?
その日サッカー練習に参加していた全メンバーが同様に通達を受けたのですが、仲間内でワクチン接種者は濃厚接触した日から3日目にはPCR検査を受け、翌日陰性の結果が出れば即解放になったのに対し、ワクチン未接種者は濃厚接触した日から10日間の検疫機関!一週間もの違い・・その間当然学校も欠席です。正に未接種者をとことん不利に追い詰めて、ワクチン接種に向かわせる戦法なのがあからさまですが、と言ってどうしようもありません。自宅での簡易テストでは陰性なのが幸いです。次男の風邪の症状は相変わらずなので、学校登校はどちらにしても拒否されるだろうと納得させて、ひたすら部屋に籠らせている状況です。
と、またまたコロナ&ワクチン関連の話になってしまいましたが、
気持ち良い秋晴れの日の公園は老若男女子供たちで賑わっているし、長男はまた誕生日会ラッシュだったり映画に行ったりボーリングに行ったり(但し、いずれもグリーンパス必須)日々充実している様です。でも、一方で感染状況のニュースに不安を煽られて出来るだけ他人との接触を避けているという方もいるので、大きなギャップと奇妙さは拭えません。
我が家の金木犀がやっと満開を迎えています。
どうぞ皆さま、くれぐれもお身体お大事にお過ごし下さいませ。
 Ciao alla prossima!
イタリア、アッシジから奈緒美でした。