奈緒美のイタリア便り

No141
(2021年1月)

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Buon anno a tutti!

2021年がスタートしました。

皆さま 明けましておめでとうございます。
今年も何卒宜しくお願い致します。

 お正月はのんびりなさいましたか?
新型コロナウィルス感染者拡大の影響と言う事で、例年の様に親族が集まることもできず、
静かに過ごされたという方も多いのではないでしょうか。

イタリアも、1224日のクリスマスイブから1月6日キリスト公現祭までとされるクリスマス週間中は、より厳しい規制がなされ日曜祝日・及びその前日には所謂ロックダウンとなりました。

年越しに際しては、通常カウントダウンに花火・爆竹ととても賑やかになり、若者は夜通しパーティをしたりするのですが、それを見越した政府は大晦日の日の門限を夜22時とし、元旦の朝7時までは外出禁止としていました。
正直なところ、爆竹反対の私は内心良かったなと思っていました。
花火は残念ですが、音に怯える動物たちを思うと、コロナのもたらす影響の中でもこれは喜ぶべきことではないかと。

 ところが、蓋を開けてみたら当日のカウントダウン時には我が家の通りの住人が自然とみんな外に出て、おめでとうを言い合いました。ただし、みんなマスクを着用しており、キスやハグの挨拶は無しです。そして、近所のあちこちで盛大に花火が打ち上げられました。
確かにニュースでも、外出規制の中でも花火を買い求める人は多いとレポートされていたのですが、まさかここまでとは!
例年なら年末年始に旅行をしたりレストランで年越ししたり、実家や親戚宅に集まったりしていた人々がみんな一斉に在宅年越しとなった為に、いつもよりも返って賑やかに思える結果となったのでした。

 ただでさえ規制で不満を抱えた人々。それを把握していた取締る側の警察も、目を瞑っていたのではないかと思われます。これで取締りに回って罰金を課せられたりしたら、それこそ暴動の原因になりかねませんからね。我が家の辺りでは、年越しのその時間には深い霧が当たりを覆い、まるで私たちの味方となってこれらの行為を隠しているかの様でした。

そんな風に明けた2021年。

元旦から早速朝のウォーキングに行きました。
7時までは外出禁止だったので、朝7時出発!
今年も元気に過ごせますように。
日本にいる時の様に初詣に行ったり出来ない分、自然に地球に宇宙に感謝をしてお祈りしました。

さて、新年早々世界がどうも騒がしい感じがしますね。
イタリア政府もコロナ対策の失敗というのを理由に政府が荒れており、崩壊するかしないかという状況です。日本も緊急事態宣言に続きオリンピックの開催をするか否かに追及。
アメリカの新大統領就任においては、過去最高の票を獲得して就任した大統領の元で発足されたとは思えない程、全く結束感も覇気も伝わってきません。さて、2021年は一体どんな年となるのでしょう。・・基、どんな年にしていける事でしょう。 

昨年お伝えしましたが、想像もつかないようなマイナスイメージのニュースで驚かせられっ放しだった2020年に続き、2021年も想像つかない年になると私は確信しています。
ただし今年は一転して、結果的にプラスになる展開になるに違いないと思います。
でも、その為には私達一人一人が、情報に流されたり惑わされたり自分を見失う事なく、希望を持って日々過ごしていかないといけませんね。

 いろいろ学んだ年でもあった2020年から、学習した結果を発揮することの出来る2021年となりますように。皆さま、今年も何卒宜しくお願い致します。

立春が近いとは言え、まだまだ寒い季節ではありますので、コロナに限らず体調を崩される事がありませんよう何卒ご自愛くださいませ。

 Ciao alla prosshima!

イタリア・アッシジから奈緒美でした。