奈緒美のイタリア便り

No136
(2020年8月)

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Ciao a tutti!

残暑お見舞い申し上げます。

皆様いかがお過ごしですか?

 

7月末から約一ヶ月間、毎年訪れているアドリア海の海の町に滞在しておりました。

新型コロナウィルスの状況も懸念し、行くべきか諦めるべきかと葛藤しましたが、

海のお友達に尋ねるてみるとそう緊張した様子ではないとの事。

丁度、長年我が家が抱えていた、半地下にある納戸の天井の水漏れによるシミの原因を突き止めて修復する為に門から玄関までを掘り起こしてレンガ敷をし直すと言う

大掛かりな工事が予定されていたのもあり、自宅にいない方が作業が進みやすいと言う事で、工事監督?任務の主人とミルタ(我が家の愛猫)をお留守番役に残して

息子二人と私の三人、海行きを決断したのでした。

 

正直なところ、ビーチは例年とさほど変わりない印象でした。

パラソルとパラソルの間の間隔がいつもより多少広いかなと言うのと、

衛生上の問題で水飲み場の水道は止められていると言う事。

建物内に入る際には必ずマスク着用が義務付けられていて、所々に消毒用のジェルが置かれている・・・それはビーチでも町中でも変わりません。

毎年顔を合わす息子達の仲間以外にも、今年は夏休みを利用しての短期留学などが中止になった為に、返って地元の人でビーチは賑わっているかの様でした。

息子達の海仲間グループは、何と30名以上となった様です。

普通に集まっているので、一方で9月からの学校新年度は果たして開校出来るかどうかと言う世間のニュースとのギャップに疑問を抱かずにはいられませんでした。

顔見知りのご年輩者の姿があまり見られなかったのは、やはりご年輩者には警戒されている方々が多い事の表れだった様です。

 

数年前に子供達を通して仲良くなったファミリーが今年も待っていてくれて、滞在中はほぼ彼らと一緒でした。親戚や友人の多いファミリーなのですが、その中に一員として入れさせていただいていたのです。その為自分のパラソルの下にいるよりも、彼らのパーム(パラソルの数倍の広さがある大家族用の椰子の木型の避暑陣地)の下でおしゃべりしている事が多かったです。

余りにも人数が集まりすぎるとみなされると、海の家のスタッフから注意勧告が来ましたが、周りを見回しても、また町中に出回る人々を見ても、それ程緊張感は感じられなかった様に思います。

 

8月18日は、滞在していたこの海の町の守護聖人・聖フランコの日で、毎年24時に海で花火があがります。コロナ渦の今年は数々のお祭り事やイベントが中止になっていた事もあり、その開催が不安視される事もありましたが、見物客の密を避ける為例年の様に一箇所のみ集中型の打ち上げではなく、海岸線にそって250m程の感覚で数カ所に打ち上げ箇所を設け、一斉に打ち上げると言う方法で開催となりました。そして、返ってそれが好評だった様子です。

花火でパワーをもらえる気がするのは、イタリアも日本も同じですね。

そして、この海の町ではこの花火が終わると何となく、夏も終わりだなぁと感じるのでした。

日々新たな感染者数は増加する中で、9月からは新年度が始まります。

果たしてオンラインでの開校なのか通常通りの登校になるのか、未だ未定の状況です。

次男ヴァレンティーノは高校一年生。どんな高校生活がスタートするのでしょうか。

また追ってご報告致しますね。

 

それでは皆様、お身体くれぐれもご自愛くださいませ。

Ciao alla prossima!

イタリア・アッシジから奈緒美でした。